国立市、千代田区への公募視察終える

無党派市民派自治体議員と市民のネットワーク(自治ネット)の新春恒例の視察を終えました。

1月8,9日の2日間、訪問先の東京都国立(くにたち)市役所と千代田区役所の皆さんには大変お世話になりました。

視察に参加したのは、自治ネットの会員7人(三重県松阪市議、鈴鹿市議、愛知県東浦町議、瀬戸市議、大府市議、北名古屋市民、岐阜県山県市議)のほか、公募に応じた三重県桑名市議、香川県高松市議、大阪府吹田市議、愛知県日進市議、長野県下諏訪町議、愛知県長久手町議、福井県小浜市議の各議員、岐阜県山県市と三重県松阪市の市民の9人の計16人。
わたしたちの企画に対する公募参加が9人もあること、議員だけでなく市民も含まれてることが大きな特徴です。
参加者16人のうち9人が女性で、通常の議会の視察とは男女比が逆転しました。


今回のメインテーマは、自治体と法務。

初日の8日は午後1時に、中央線の国立駅南口集合。
駅前の桜の並木が見事。幹の太さがすごく、都市としての歴史が景観を重視してきた都市ならではの風格を感じます。
この視察は、駅前からまっすぐ南に延びる大学通りを国立市都市計画課職員の方のご案内で市役所まで歩くことから始まりました。

国立市は、大正時代末期に、一橋大学を街の中心に、ドイツの大学都市ゲッティンゲンにならい、理想的学園都市を目指して造られてきたといい、以来、70年。
三角屋根の駅舎(現在、中央線の高架化工事に伴い、解体保管中)前に広がる桜の巨木群のあるロータリーから南へと向かう、サクラとイチョウの並木のある大学通りが都市景観のシンボル。

ひじょうに日本離れした都市景観です。
大正末期まで、都市は存在しなかったので、歴史としてはとても新しい。

幅44メートルの通りの両脇には、左右それぞれに約9メートル幅の緑地帯を確保、そこには桜と銀杏の並木があります。車道と並木の間には自転車レーンが確保されています。

市では、「20世紀に、先人の努力でつくり上げられたこのかけがえのない大学通りの環境・景観を、21世紀も引き継ぎ、守り、育て、後生に残していけるよう、ここに沿道住民の総意に基づく『大学通り学園・住宅地区憲章を定めます」と唱い、「大学通り学園・住宅地区景観形成のための方針と基準」を定めています。
 
国立市を視察先に選んだのは、東京海上跡地に建てられたマンションの高さ20メートルを超える部分は違法であるとの東京地裁の判決があったことから同市は景観形成都市の象徴的存在となっているため。
国立市では、高さ20メートルを超す建物を建てられない地区計画を都市計画審議会で承認、市議会でも条例化されたことから、東京海上跡地には問題のマンションは建てられないことになりました。
しかし、東京都は、このマンションの建築確認を許可し、建築がスタート。東京地裁は20メートルを超す部分は違法との判決を出しましたが、東京都は「判決は民民(住民と開発業者)の争いで出されたもので行政は拘束しないから、行政としては取り壊し命令を出さない」との立場をとりました。
一方、国立市は、開発業者から、20メートルを超す建物は建てられないとする地区計画および建築条令は無効であると訴えられ、4億円の支払いを求められました。

今回、お会いしたのは、当時の上原公子市長のあとを受け、当選された関口博市長。
関口市長は当時、市議2期目で3期目に向け準備をされていたところ、上原市長が急きょ、引退を決めたため、市長選への立候補を決意され、約1か月間の準備で2007年4月、自民と公明が推す候補を破って当選されたとのこと。
関口市長は市議選に初当選されたときは最下位で、次点(落選)の人と22票差だったエピソードも聞かせていただきました。
2日目の9日は朝9時半から夕方4時すぎまで、千代田区役所で。
一日中、議会事務局の皆さんにお世話をかけました。

千代田区議会
市議会の議場がユニーク。
議員の机には、「賛成」「反対」のスイッチがあり、議案ごとにどちらかを押す。すると、議場に掲示された賛否一覧表に議員ごと賛否が表示されます。議会だよりにも賛否一覧が掲載されます。
議場はフラットで、机を撤去し、椅子を並べれば、区民ホールに早変わり。

政務調査費
政務調査費審査会があり、使途についてチェックがあります。
審査委員会の副会長で、全国市民オンブズマン活動もしている清水勉弁護士のお話も聞きました。

                                                                    (reported by  海住恒幸)